
実録 浮気調査|「1回だけ」の嘘…素人の尾行で厳戒態勢になった対象者と、嘘つき依頼者の逆ギレ|足立区の探偵
探偵を30年やっていると、調査対象に苦労させられることは山ほどある。だが今回苦労させられたのは、対象ではない。依頼者本人である。題して「嘘つき依頼者の逆ギレ」。笑うに笑えない、でもちょっと笑ってしまう、そんな実録をひとつ。
センス抜群の「弟さん」
相談に訪れたのは、41歳の女性依頼者。夫の浮気調査の相談だった。
色々と話を聞いているうちに、依頼者がスマホから一枚の写真を見せてくれた。今回の対象者である夫と、浮気相手の手繋ぎ写真である。
相談員「ほー。これは、どうやって手に入れたんですか?」
依頼者「弟に、一度だけ友達と一緒に行ってもらって、撮れたんです」
相談員「そりゃ、探偵のセンス抜群ですね」
素人が一発で手繋ぎ写真を押さえるとは、大したものだ。相手の女性が夫の同僚であること、氏名、住所も、夫と同じ会社に勤める依頼者の友人から聞いて判明済み。この写真が決め手となり、相談員は「浮気は100%ある」との認識で契約を交わした。
——この時の我々は、まだ知らなかった。「一度だけ」という言葉の、本当の意味を。
調査開始。なんだ、この2人は
早速調査に入ったが、社内不倫のこの両名、動きがあきらかにおかしい。
歩道のベンチに座って1時間ほど、行き交う人々をじっと凝視。たまに思い付いたように立ち上がり、歩行者を確認するように追いかける。まるで、誰かを探しているかのようである。何をしているのか全く分からない探偵たちは、容易に近づけない。
歩いていても、二人とも何度も振り返る。挙動不審もここまでくると、もはや犯罪者のそれである。前を向いている時間より、キョロキョロしている時間の方が長いんじゃないかと思うほどだ。
かと思えば、路地の自動販売機の横に隠れて、ちょろちょろと顔を出してはすぐに引っ込める。デートというより、もはや戦場の偵察である。こんな状態、探偵じゃなくても「おかしい」と誰でも思うだろう。
最初は、会社の同僚に見つかることを意識しているのかとも思った。だが、そんな甘っちょろい警戒ではない。我々も警戒案件は何度も経験しているが、ここまで露骨なのは初めてかも知れない。
「そんなにですか!おかしいですね……」
そんな調子が何日も続き、調査は途中で諦めざるを得なかった。まずもって言えるのは、探偵が調査に入ってから、この2人の視界に入ったことは一度もない。それなのに、この厳戒態勢。近づくこともままならない。
業を煮やして依頼者に電話を入れるも、返ってくるのは——
「そんなにですか! おかしいですね……」
の繰り返し。おかしいのはこっちのセリフである。
それでも、そんな中、ようやく遠目からズームをフル活用して、ホテルへ入る2人をカメラがキャッチ。ホテルから出て来るところは、探偵が身を隠す場所がどこにでもあったので、なんら問題なく押さえた。厳戒態勢の相手から、よくぞ撮ったと言いたい。現場の探偵たちの執念である。
真相、そして逆ギレ
調査が終わったことを依頼者に電話で報告すると、「もう一度撮れ」と詰め寄る依頼者。今回の状況でもう一度となると、またかなり大掛かりな態勢になる。お断りを入れると、少し言い合いになった。
そして、その言い合いのラリーの中で、衝撃の事実が判明する。
弟さん、1回1万円の報酬で、10回以上行って、見つかっていた。
……謎がすべて解けた。あの異常な警戒っぷり。ベンチからの監視。自販機の陰からのちょろちょろ。全部、調査前から「素人の尾行」に気付いて、厳戒態勢に入っていたのだ。我々は、燃えるだけ燃えた火事場に、後から到着した消防隊だったのである。
相談員「1回行って撮ったって、言ってたじゃないですか?」
依頼者「そんなこと言って無いわよ! 10回以上行ったって言いました!!!」
と、まさかの逆ギレである。言った言わないの水掛け論、しかもこちらは確かに「一度だけ」と聞いている。だが、責任の所在をいくら言っても意味が無い。それ以上は何も言わず、今までの報告書のデータURLをLINEに貼って送り、この案件は終了とした。
なんとも、後味の悪い案件でした。
この案件の教訓
笑い話のように書いたが、実はこの案件、浮気調査の大事な教訓が詰まっている。素人による尾行は、ほぼ確実に相手に気付かれる。精度もへったくれもない素人の尾行で一度警戒された相手の調査は、難易度が数倍に跳ね上がり、結果として調査日数も費用もかさむ。自分で動く前に、まず相談してほしい——切実に、そう思う。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 自分や家族で尾行して、証拠を撮ってはいけないのですか?
A. 法律で禁止されているわけではありませんが、おすすめしません。素人の尾行はほぼ確実に相手に気付かれ、今回のように警戒されてからではプロでも調査が困難になります。証拠を押さえたいなら、相手が無警戒なうちにご相談ください。
Q. すでに相手に警戒されていても、調査はできますか?
A. 可能ですが、難易度は大きく上がります。時間を空ける、態勢を増やすなどの対応が必要になり、日数や費用がかさむ傾向にあります。そして大事なのは、警戒の経緯を正直にお話しいただくこと。状況が正確に分かれば、最適な作戦が立てられます。
Q. 調査前に伝えておくべきことはありますか?
A. 「自分や知人が尾行・問い詰め・スマホチェックなどをしたことがあるか」は必ずお伝えください。隠されたまま調査に入ると、今回のように原因不明の警戒に阻まれ、結果的に依頼者様自身が損をすることになります。
Q. 足立区で浮気調査の相談はできますか?
A. はい。足立区の事務所を拠点に、東京都・4県の浮気調査・素行調査に対応しています。状況がこじれてしまっている場合でも、まずは正直にお話しください。一緒に手立てを考えます。(出張、全国対応)
浮気調査のご相談は、足立区の青木ちなつ探偵調査へ
自分で動いてしまってから、こじれて相談に来られる方は少なくない。それでも構わない。ただ、できれば動く前に、一本電話をください。その方が早く、安く、確実に終わります。足立区で30年、そんな調査を続けてきました。
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※個人情報保護のため、地名・人物・状況などの一部を変更していますが、実際の相談・調査をもとにしています。



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