
実録 浮気調査|一通の「怪文書」に騙された義父母と、妻の狡猾な自作自演トリックを見破った探偵の勘|足立区の探偵
「怪文書」という言葉を、現実のものとして手に取ったことがある人はどれだけいるだろうか。ドラマや小説の中だけの代物だと思っていた——少なくとも自分はそう思っていた。だがこの調査は、宛名のない一通の封筒に、1ヶ月半も振り回された記録である。お年寄りなら騙せても、百戦錬磨の探偵までは騙せない。そんな当たり前のことを、改めて思い知らされた事件だった。
東京・足立区を拠点に探偵をしている自分のもとへ、その依頼が舞い込んだのは、ある冬のことだった。妻の浮気調査を望む、一人の男性からの相談である。
ことの発端は、同窓会の夜だった
依頼者である男性と、調査対象となる妻が暮らすのは埼玉の蕨市。弊社のある足立区からは、そこそこ距離がある。調査員たちもみな足立区近郊に住まいがあるため、現場までそれなりに時間はかかる。だが仕事は仕事だ。誰一人、不服など口にはしない。
話は、ある夜の出来事から始まる。妻が同窓会へ出かけた晩のこと。かなり酔って帰ってきた妻のほうから、夫婦の営みを望まれ、そういう夜になったという。
そして、あろうことか——その最中に、妻の陰部から避妊具が出てきたというのだ。
依頼者はその瞬間、頭が真っ白になったと語った。結局、そのことを妻には言えなかったという。どんな心境だったのか、経験のない我々に推し量ることはできない。ただ、目の前にいる依頼者は、いかにもオドオドとした、気の小さそうな人に見えた。妻に問い詰める胆力など、はじめから持ち合わせていなかったのだろう。
当の妻はそんな夫の苦悩など知る由もない。翌朝、ひどい二日酔いに顔をしかめながらも、いつものごとく高圧的な態度で、自分の仕事の段取りだけに時間を使った。夫を玄関まで見送ることもない。夫は黙って家を出て会社へ向かい、その後に妻も出ていったのだろう。あまりにも、何事もなかったかのような朝だった。
妻の帰宅が、日に日に遅くなっていく
あの夜を境に、妻の帰宅は明らかに遅くなっていった。遅い日には最終電車で、深夜0時を回ることもしばしば。二人に子供はなく、その点を夫婦そろって気にする必要はなかった。
だが、ひとつだけ厄介な事情があった。同じ敷地内に、夫側の両親の家が建っていたのだ。ご両親は、妻の帰宅時間をそれとなく気にして見ていたという。
それから半年後、夫は会社の異動で静岡へ単身赴任することになる。すると、たがが外れたように妻の素行は悪化した。会社から戻ってもまた出ていく。遅いときには朝帰りもあり、着替えだけ済ませてまた出ていく。土日祝の休みなど、もはやお構いなしだった。ご両親にとっては、妻の行状を見張ることがほぼ日課になっていったという。
二人の家には、自家用車としてアルファードが一台あった。ご両親にとっては、この車が「あるか、ないか」が、妻の浮気を見極める唯一の目安になっていた。車がなければ、妻はどこかへ出かけている——そういう図式である。妻のほうもご両親の視線を察していたのか、次第にほとんど顔を合わせないようになっていったという。
両親から見せられた、一通の「怪文書」
調査が始まった。平日は妻が帰宅するであろう午後6時頃から、土日祝は朝10時頃から張り込みを開始する。車が動けば追尾する。だが、たどり着く先はどれも浮気とは無縁の買い物や、知人らしき人との何気ない待ち合わせばかり。進展は、まるでなかった。
そんな折、探偵が動いていることを知っているご両親が「会いたい」と言っている、と依頼者から聞かされた。我々は蕨へ向かった。
丁寧なお茶とお菓子。「寒くないですか」と、やたらと気を遣ってくれる優しいご両親だった。ひととおりの世間話が済んだ頃、ふいにご両親が一通の封筒を差し出した。「これを、見てください」と。
宛名は、書かれていない。中を開いてみる。——いわゆる、怪文書と言っていいだろう。差出人は名乗らない。ただ「ご主人が哀れで見ていられない」という趣旨が、丁寧な文章で綴られていた。曰く、奥さんは浮気をしている。男と会うときはいつも家の車を使っている。会うのはたいてい夜で、相手は会社の同僚である——云々。
探偵が抱いた、ぬぐえない違和感
ご両親は、いくらか興奮気味だった。だが、その文書を読みながら、探偵の胸にはどうにも消えない違和感が広がっていた。
理由は、はっきりとは言葉にできない。だが、引っかかる点が多すぎた。今どき、匿名の怪文書などというものが本当にあるだろうか。浮気相手が妻の側の同僚だというなら、なぜ「夫が不憫だ」と義理の両親に同情するのか。そもそも夫は静岡に単身赴任しているのに、その手紙はなぜ、夫本人ではなくご両親宛てに届いたのか。
どこを切っても、辻褄が合わない。これは何かがおかしい。長年の勘が、そう告げていた。
探偵は、ご両親にやんわりと否定的な見立てを伝えてみた。だが、ご両親に耳を貸す気はまるでなかった。「あのバカが、こんな綺麗な文章を書けるわけが絶対にない!」——そう言い切るのである。皮肉なことに、その「綺麗な文章」は、ワープロソフトできちんと作成されたものだった。手書きですらなかったのだ。
これ以上、否定的なことを言っても生産性はない。探偵は、ひとまずご両親の見立てに合わせるしかなかった。ご両親は念を押すように言った。「これからは、車だけを追ってくれれば大丈夫ですよ」と。
車を捨て、玄関を張った夜
それからしばらく、言われたとおり車を主軸に見張った。だが、その車自体がほとんど動かない。日ばかりが、無為に過ぎていく。
業を煮やした探偵は、ここで調査方法を切り替えた。車ではない。自宅そのものの出入口付近を、徹底的に監視することにしたのだ。怪文書が「車を追え」と誘導しているのなら、答えはきっと、車以外のところにある。
読みは、当たった。
ある晩、玄関から歩いて出てきた妻は、車には乗らなかった。近くの国道までてくてくと歩いていく。すると、そこに一台の車がすっと近づいてきて停まった。妻は慣れた様子で助手席に乗り込む。車はそのまま、まっすぐホテルへと向かった。
その後、浮気相手の自宅と氏名も特定できた。相手は妻の同級生だった。会社の同僚という怪文書の記述とは、まるで違う人物である。浮気調査は、こうして無事に終わった。
すべては、妻が仕組んだ自作自演だった
そう——あの怪文書は、妻が知恵を絞って書いた自作自演だったのだ。
「車を使って同僚と浮気している」と思い込ませておけば、見張る側の目はすべて車に向かう。その隙に、自分は徒歩で家を出て、まったく別の同級生の車に乗り込めばいい。義理の両親の視線を、自ら誘導してかわすための一手だったわけだ。なかなかに、悪知恵が回る。
だが、お年寄りは騙せても、毎日のように人の嘘と向き合ってきた探偵までは騙せない。「綺麗な文章だから本人には書けない」という思い込みこそが、罠だった。1ヶ月半に及んだこの調査は、知恵を絞ったつもりの一人の女性の、無様な醜態とともに幕を閉じた。
この事件が教えてくれること
浮気をする人間は、しばしば「自分のほうが一枚上手だ」と思い込んでいる。証拠を残さないよう車を使い分け、見張る側の目を別の方向へそらし、ときには自ら怪文書まで書いて煙幕を張る。だが、嘘というものは、塗り重ねるほどに必ずどこかで辻褄が合わなくなる。その綻びを見抜くのが、探偵の仕事だ。
配偶者の様子がどうにもおかしい、けれど確かな証拠がない——そんなときは、思い込みで動く前に、まず一度プロに相談してほしい。素人の目では追いきれないものも、長年の経験があれば見えてくる。東京・足立区を拠点とする弊社では、初回のご相談を無料で承っている。一人で抱え込む前に、まずは無料相談フォームから、お気軽にご連絡いただきたい。
よくある質問(FAQ)
Q. 自宅に怪文書や匿名の手紙が届きました。浮気の証拠になりますか?
A. 怪文書そのものは、法的な浮気の証拠にはなりません。差出人が不明な文書は信ぴょう性を欠き、内容が事実とは限らないためです。今回のように、対象者自身が周囲の目をそらすために書いた自作自演のケースもあります。文書の内容を鵜呑みにせず、専門家による事実確認をおすすめします。
Q. 車を使った浮気は、どうやって調査するのですか?
A. 対象者の車を尾行する方法が基本ですが、車の動きだけにとらわれると見落としが生じます。徒歩での移動や、別の場所で第三者の車に乗り換えるケースもあるため、自宅の出入口の監視と組み合わせて、行動全体を多角的に把握することが重要です。
Q. 単身赴任中でも、妻の浮気調査は依頼できますか?
A. はい、依頼できます。単身赴任中はご本人が現場を確認しづらいぶん、第三者である探偵が調査するメリットは大きいといえます。ご家族からの情報も参考にしながら、張り込みや尾行で事実を確認します。
Q. 妻の浮気調査は、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 対象者の生活パターンによって幅があり、数日で判明することもあれば、今回のように1ヶ月半ほどを要する場合もあります。相手が警戒している場合は調査方法を切り替えるなど、状況に応じて柔軟に対応します。まずは無料相談でおおよその見通しをお伝えします。
浮気調査のご相談は、足立区の青木ちなつ探偵調査へ
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※本記事は実際の調査経験をもとにした実録ですが、依頼者および関係者のプライバシー保護のため、地名・状況・人物像など細部に脚色を加えてい



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