【東京 浮気調査】ショート物語|スマホが鳴らなくなった夜【足立区の探偵】

今回は、いつもの実録とは少し趣を変えて、ショート物語にしてみました。探偵を30年やっていると、似たような景色を何度も見る。これは、そんな「どこにでもある話」を、ひとつの物語にしたものだ。

気付いてしまった夜

妻の美咲(仮名・41歳)が最初に「ん?」と思ったのは、日曜の夜だった。風呂上がりの夫のスマホが、テーブルの上で短く震えた。画面に浮かんだLINEの通知は、意味の分からない「あう」という二文字のアカウント。夫はそれを、タオルで頭を拭きながら、不自然なほど素早く伏せた。

思えば、兆候はいくつもあった。急に増えた「接待」。車の助手席のシートの位置が、いつの間にか前に動いている。クローゼットの奥の、見たことのない新しい下着。そして、20年間ずっと同じだった夫の匂いに、知らない柔軟剤の香りが混じるようになった。

決定的だったのは、財布の整理を頼まれた時に出てきた1枚のレシートだった。平日の昼、2名分のパスタとデザート。場所は、夫の会社とは反対方向の街。美咲はそのレシートを、そっとスマホで撮ってから財布に戻した。手が震えていたのは、怒りなのか、悲しみなのか、自分でも分からなかった。

探偵事務所のドアを叩く

それから2週間、美咲は誰にも言えずに抱え込んだ。実家の母に言えば騒ぎになる。友人に言えば、どこかから漏れる。夜中、隣で寝息を立てる夫の横顔を見ながら、「この人は誰なんだろう」と思った。

探偵事務所の相談室で、美咲は意外なほど淡々と話した。話し終えてから、ひとつだけ質問をした。

「……こういう相談って、私みたいな人、多いんですか」

「多いですね。そして皆さん、同じことをおっしゃいます。『まさかウチが』と」

美咲は少しだけ笑った。相談に来て、初めての笑顔だった。

調査、そして報告書

調査は3日で終わった。夫の「接待」の日、探偵たちは駅前で合流するふたりを確認した。相手は職場の後輩らしき女性。ふたりは慣れた足取りで居酒屋に入り、出てきた後、夫が自然に女性の荷物を持った。その仕草だけで、関係の長さが分かる。20年連れ添った妻の荷物は、一度も持ったことがないのに。

ホテルに入る写真、出てくる写真。時刻、場所、すべてが報告書に整然と並ぶ。感情を一切挟まないその紙の束が、ひとつの家庭の20年に、静かに区切りをつけていく。

報告の日、美咲は写真を1枚ずつ、ゆっくりめくった。途中で一度だけ手が止まった。夫が女性に見せている笑顔が、昔、自分に向けられていたものと同じだったからだ。

「……この人、家では笑わないんですよ、もう何年も」

それだけ言って、美咲は報告書を鞄にしまった。泣かなかった。泣けるうちは、まだ愛があるのかも知れない。

——それぞれの夜

半年後、ふたりは離婚した。慰謝料と養育費の取り決めは、報告書のおかげで揉めることなく進んだ。

美咲は子どもと暮らすマンションのベランダで、夜、ひとりお茶を飲む習慣ができた。寂しくないと言えば嘘になる。20年は、そんなに簡単に消えない。それでも、夫のスマホの通知に怯えていたあの頃より、夜は静かで、お茶は温かい。

一方の夫は——浮気相手とは、離婚成立の少し前に終わっていたようだ。「奥さんと別れるなんて聞いてない」。それが彼女の最後の言葉だったという。守るべき家庭を失い、行き先も失い、狭いワンルームで、夫はコンビニ弁当の蓋を開ける。

スマホには、もう誰からも通知が来ない。

あの夜、あんなに鳴っていたのに。

——探偵はただ、事実を撮るだけだ。だがその事実の先で、人はそれぞれの夜を生きていく。30年この仕事をやってきて、つくづく思う。浮気で得るものは一瞬で、失う老い先だ。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 浮気の「兆候」だけで相談してもいいのですか?

A. はい、兆候の段階でのご相談こそ大切です。スマホを隠す、帰宅時間が変わる、匂いが変わる——確信がなくても構いません。早い段階でご相談いただくほど、調査の計画も立てやすくなります。

Q. 証拠の写真は、離婚や慰謝料請求に使えますか?

A. はい。当社の報告書は、裁判や弁護士への提出にも使える形で作成しています。日時・場所・行動を客観的に記録した証拠は、話し合いを有利に、そして短く済ませる力になります。

Q. 相談したことが夫に知られませんか?

A. 知られません。連絡の方法や時間帯はご希望に合わせて徹底的に配慮しますし、こちらからご本人の許可なく連絡することは一切ありません。秘密厳守でお話を伺います。

Q. 足立区以外からでも相談できますか?

A. はい。足立区の事務所を拠点に、東京23区を中心として関東近県、遠方は出張でも対応しています。お電話・LINEだけでのご相談も可能です。

浮気調査のご相談は、足立区の青木ちなつ探偵調査へ

物語の美咲のように、「まさかウチが」と思いながら、ひとりで抱え込んでいる方は多い。確信がなくても、話すだけで構わない。足立区で30年、そんな夜を抱えた方の話を聞いてきました。まずはお気軽にご相談を。


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