
浮気調査の世界には、「契約書が相手にバレる」という、探偵泣かせのトラブルがある。今回はまさにそれだ。依頼の証である契約書を夫に見つかってしまい、調査がスタートする前から完全に警戒された——そんな、神経をすり減らす案件をひとつ紹介したい。足立区で30年やってきたが、ここまで警戒の強い対象はそういない。
のほほんとした依頼者と、一抹の不安
依頼者は30歳の女性。どこか、のほほんとした雰囲気の人だった。夫が浮気をしていて、浮気をする日時も概ね分かっているという。
契約書を作成し、細かい契約事項を読み合わせてから、サインと署名をもらって契約締結。そして、いつものごとく相談員は念入りに伝える。
相談員「この契約書は、絶対にご主人に見つからないようにしてくださいね」
依頼者「ハイハイ!」
なんとも軽い返事だった。相談員はもう一度、念を押す。
相談員「奥さんは、ご主人のカバンや財布の中を見ますよね?」
依頼者「はい、くまなく」
相談員「それと同じで、ご主人も必ず奥さんのカバンを見ますよ」
依頼者「ウチのは、私に関心がないので、そんなことしないですよ」
相談員「そう思っているのは奥さんだけなので、とにかくこの契約書は、絶対に見つからないところに置いてくださいね」
依頼者「うーん……。じゃ、実家に置いておきます」
そう言いながら、何もなかったかのように事務所を後にする依頼者。その軽いノリに、相談員は一抹の不安を残していた。そして、その不安は的中する。
「契約書が見つかったかも知れません!」
翌日、依頼者から電話があった。半泣きの状態で、「契約書が見つかったかも知れません!」と言う。
「実家に置いていたのでは?」
「明日、行こうと思ってて……」
置いていなかったのだ。状況を聞くと、夫は一言も喋ってくれず、夜遅くまで自分のバイクをばらしてまで、くまなく何かを探しているようだったという。おそらく、GPS(位置情報を追う発信機)か何かを付けられていると思ったのだろう。
「ありゃりゃ……」。とはいえ、依頼者を叱るわけにもいかない。何か手立てを考えるしかなかった。電話を終えた相談員の顔は険しく、「契約書、見つかったらしい……」とだけ言って黙り込んだ。とにかく、明後日の調査で様子をみるしかない。
調査当日——「完全にバレてるやん……」
調査当日、探偵たちには念入りに指示を出した。「距離を取って、ムリをせず、とにかく今日は、契約書がホントに見つかっているのかだけを軸に頼む」と。調査対象である夫の移動手段はバイクだ。
探偵たちは、自宅からかなり距離をとって見守る。すると、自宅からバイクで出てきた夫は、そのまま自宅付近を3周回って、探偵がいないかを確認している様子だった。
「完全にバレてるやん……」
取り敢えず、信号をひとつ挟んでバイクで追うも、夫は赤信号のたびにバイクを降りて後ろを向く。探偵のバイクの他に一般のバイクが2台いたので、どれが探偵かは分からないだろうが、これ以上バイク1台で追うのは無理と判断。この日の調査は、大事を取って中止とした。
依頼者に電話して状況を話し、しばらく時間をおいてからしか調査には行けないことを伝えたが、何か不満そうな様子だった。
1週間後、それでも解けない警戒
1週間が過ぎ、そろそろ気も緩んでいるかと考えて、探偵たちが現場に向かう。前回同様、遠巻きに、夫が出てくるところを狙う。
だが、バイクで出てきた夫は、前回と全く同じ動きをした。普通ならここで引き揚げる。だが、それで引き下がらないのが、熟練の探偵の意地である。
バイク2台・四輪1台・4名態勢——探偵の本気
こんなこともあろうかと、この日、探偵たちはバイクを2台、四輪を1台用意し、4名態勢で挑んでいた。
1台のバイクが見逃さないよう、いい間合いで付いて行く。その探偵のバイクを、もう1台が追う。できる限り車の車列の間に入り込み、夫の視界からは消える。調査車両(四輪)は目立たぬよう、そんなバイクたちを横目に、対象のミラーに映らないところを走る。
そして信号のたびに、前方と後方のバイクが入れ替わる。もちろん、同じ信号では停車しない。3台の二輪・四輪が追うので、常に誰かの視界には捉えているのだ。
そんなこんなで、ようやく夫は、浮気相手であろう女性とコンビニの中で合流する。だがその目は、周りを寄せ付けないほど。知らない人が見れば、異常者のような立ち居振る舞いだった。
コンビニ横のバイク駐車場にバイクを停め、歩き出す夫と浮気相手の女性。歩きながら何度も振り返る夫。浮気相手の女性は、首を傾げながら横を歩いている。探偵はすぐ後ろにはいない。50メートルほど後方で追う。調査車両は150メートルほど後方から様子をうかがい、時に車列と共に2人を抜き去ることもある。反対車線の歩道を、一般の人に紛れて尾行する探偵が1名。夫の前の方を歩く探偵もいる。
洋食屋、そして”これ見よがし”の撮影
2人は、少し古めかしい、レストランというより「洋食屋」という方がシックリくる店に入った。
入って15分ほどして、夫が1人で店先に出てきた。仁王立ちでスマホを手に、あらゆる角度の写真を、これ見よがしに撮っている。だが、そんな方向に探偵は1人もいない。この動作で、逆に探偵たちがバレていないことが確信に変わり、少々滑稽に映った。
洋食屋に入ってから40分ほどだったか、浮気相手の女性と出てくるも、相変わらず周りをうかがいながら歩く夫。歩いて3〜4分のところにラブホテルがあることを、探偵たちは知っていた。おそらくそこに行くのだろうと踏んでいた。
ホテルへ——バレるわけにはいかない60メートル
2人はやはりその方向に歩いて行き、ホテルの方向へ曲がった。ビンゴだ。
しかし、そのホテルに続く1本道は60〜70メートルほどあり、この2人以外、誰も歩いていない。付いていけば、確実にバレる。ここでバレるわけには、絶対にいかない。ホテルに入って行くところは、曲がり角からズームを一杯にして撮るしかなく、完璧とまではいかなかった。次は、出てくるところだ。
5時間ほどして、浮気相手の女性と夫がバラバラに出てくる。出口が見えるコインパーキングに調査車両を停め、後部座席に乗った探偵のカメラが、それをしっかりと撮る。下手な小細工で時間差をつけて出てくることもごく稀にあるので、それも想定内だ。夫が先とはいえ、その差は30秒程度。そんなに長い時間、ホテルで1人じっとしておれないのだろう。
取り敢えず、浮気相手の女性が帰る家だけは押さえておかなくてはいけない。2人がコンビニで別れたあと、浮気相手の女性を追う。これは夫と違い、警戒なんて全くない。(この女性に探偵の存在を伝えているのか否かは分からないが。)簡単に自宅を押さえ、この日の調査は終了した。
そして、変わらぬ警戒の中で
また10日ほど開けて調査に出るも、夫の警戒は全く解けていない。だが、クセはもう分かっている。前回よりも肩の力を抜いて調査に臨む探偵たち。
夫の警戒は相変わらずだが、経路は全く同じで、同じコンビニ前で浮気相手の女性と合流。今度は洋食屋には行かず、足取りをみるとホテルに直行だと踏み、先回りして2人の探偵がホテル前で待機。周りを見渡しながら、まるで空き巣にでも入るようにホテルへ入っていく2人だった。
——まあ、このバレている案件は、神経を使うものである。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 探偵との契約書は、なぜ相手に見られてはいけないのですか?
A. 契約書を見られると、相手が「調査されている」と察して警戒を強め、行動を隠したり証拠を残さなくなったりするからです。今回のように、調査が始まる前から尾行が極端に難しくなることもあります。契約書は実家でも自宅でもなく、相手が絶対に触れない場所に保管してください。
Q. 相手にバレてしまったら、もう調査はできないのですか?
A. できないわけではありません。今回のように、時間を空けて警戒が緩むのを待ったり、バイクや車を組み合わせた複数名の態勢を組んだりして、対応します。ただし、難易度が上がり、日数や費用がかさむこともあるので、やはりバレないのが一番です。
Q. 警戒心の強い相手でも、証拠は取れますか?
A. 相手の行動のクセを掴めば、可能性は十分あります。今回も、何度も振り返る・自宅周辺を回るといったクセを読み、態勢を変えながら証拠の撮影まで進めました。経験を積んだ調査員ほど、ムリをせず確実に詰めていきます。
Q. 足立区で浮気調査の相談はできますか?
A. はい。足立区の事務所を拠点に、東京都内の浮気調査・素行調査に対応しています。「夫が浮気しているかも」と思ったら、まずは契約前のご相談だけでもお気軽にどうぞ。
浮気調査のご相談は、足立区の青木ちなつ探偵調査へ
浮気調査は、最初のひと手間で結果が大きく変わる。契約書の扱いひとつ、相手への接し方ひとつで、調査の難易度はまるで違ってくる。足立区で30年、あらゆる現場を見てきた。まずは話だけでも聞かせてほしい。
▶ 青木ちなつ探偵調査トップページ
▶ 無料相談フォームはこちら
▶ 夫の浮気調査
▶妻の浮気調査
※個人情報保護のため、地名・人物・状況などの一部を変更していますが、実際の相談・調査をもとにしています。



Leave a Reply