
足立区で30年、探偵をやっています。今回は、大阪から東京へ通うある男性からのご依頼の話です。フリーダイヤルにかかってきた一本の電話から、この調査は始まりました。結婚を約束した女性の浮気が、どうも怪しい――。優しそうなその依頼者さんの横顔が、今でも記憶に残っています。
大阪からの電話、そして東京・足立事務所へ
当社のフリーダイヤルは、電話が繋がる前に、相手がかけてきた場所を機械的な音声でアナウンスしてくれます。その時は「大阪、大阪……」と告げていました。
来週の火曜日に大阪へ行く用事があるので、ぜひオフィスに来たい、とのこと。ザックリした内容は、大阪―東京間で結婚を約束して付き合っている女性のことらしい。
11月に入り、少し冷え込む日でした。東京の足立事務所に、約束の時間ちょうどに現れたのは、スーツを着た年齢35歳くらいの、男前な男性。相談室のドアを開けると、律儀に立ち上がり、恐縮した面持ちで会釈をする依頼者さん。
名刺を渡し、一通りの挨拶を交わしたあと、「どうぞお掛けください」と促す。大阪から来ただけあって、関西弁のイントネーションが強い印象。相談員も関西人なので、できる限り関西弁を隠さずに話を進めました。
「デリヘルで出会った彼女と、結婚を約束した」
少し言い難そうに話し出す依頼者さん。事情はこうでした。
依頼者さんが東京に来た時に、俗にいう「デリヘル(自宅やホテルに女性が出向く風俗サービス)」で呼んだ女性と意気投合し、そのまま現在も結婚を前提に交際を続けているという。もちろん、交際の条件は、デリヘルの仕事を辞めることでした。
しかし最近、昼間の仕事をしているはずなのに、結構、羽振りが良さそうにも見える。それまで見たことのないブランドのバッグを持っていたり、連絡がつかないこともしばしば。
昼間の仕事をしているはずなのに、土日祝に連絡が付かない日や、会うことを断られることも一度や二度ではない。その時の言い訳も、釈然としないことばかり。
かと言って、結婚詐欺的な金銭の要求は一切なく、自分への愛情が減ったというようなことも、肌感では全く感じない。
つまり――デリヘルの仕事をまだ続けているのか? 他に付き合っている男性がいるんじゃないか……。そう懸念していると言う。もしも、いずれかであるならば、結婚は破棄するしかない。
しかし、依頼者さんはその女性を心から愛しているので、なんとか自分の妄想であってほしい、とのことでした。かなり悩んでいる様子が、こちらにも見て取れました。
調査に必要な、彼女の居住地の住所・写真・特徴などを全て聞き、調査を受任しました。
調査初日――足立区のマンション前で張り込み
調査初日。まずは昼間の仕事をしていることを前提として、朝6時に、彼女の住む東京・足立区のマンション前から張り込みを開始しました。
出口は2箇所。最寄り駅へ行くには正面玄関からの方が断然早いのですが、自転車置き場がある方から出る可能性も否めないので、二箇所を監視対象にしました。自転車を使われる可能性もあるので、調査車両に積んである折り畳み自転車を出して、目立たない場所へ停めておきます。
7時、8時、9時……。彼女は現れない。よく似たような女性が数名マンションから出てきましたが、厳しい熟練の探偵の目は、その違いを瞬時に見抜きます。10時、11時。まだ現れない。
正午前、部屋着と思しきラフなトレーナーとジーンズで対象女性が出てきましたが、スマホだけしか持っていない。コンビニあたりに行くのだろうと想像はつきましたが、一応、探偵1人が後を追います。
対象女性は5~6分でコンビニ袋を持ち、足早に正面玄関に消えて行きました。探偵が調査車両に戻って後部座席から乗ってきた時、おにぎりやパン、コーヒーなど、調査員全員分の昼飯も買ってきていました。何時間も張りつめていた空気が少し和らぎ、それぞれ遠慮がちに選り分けて口へ運びます。
池袋で会った、小太りのサラリーマン風の男性
午後2時を過ぎたくらい。調査対象が、先程とは違ってシッカリとメイクをして、コートの下にはもうマフラーをして、俯きかげんで西新井駅方面に歩き出しました。歩き去る後ろ姿を見ながら、2人の探偵が、その後を小走りに追います。
残った調査員は、折り畳み自転車を調査車両に戻してから、足立区・西新井駅方面へと車を走らせました。
日比谷線で上野へ、そこで山手線に乗り換え、池袋で下車する対象女性。東京・池袋のサンシャイン前で、スマホを操作しながら人待ちをしている様子です。
そこへ、身長は高くも低くもない、小太りのサラリーマン風の男性が対象女性に近づき、会釈を交わす2人。言葉もほとんど交わすこともなく、そのままサンシャインホテルへと入り、男性がチェックイン手続きを済ませ、エレベーターの中に2人は消えていきました。時刻は3時半を過ぎていました。
午後5時30分。対象女性がフロントを通り、東京・池袋の西武百貨店に入り、30~40分ほど、どこへ行くあてもなくブラブラとしたあと、何を買うでもなく、駅構内へと入って行きました。
直行直帰のデリヘルなのか? それとも出会い系のパパ活なのか? そこまでは分かりませんが、依頼者さんの勘は当たっていたようです。
丸4日間の調査でわかったこと
そんな調査を、朝8時30分からいつものように、対象女性のマンション前から繰り返します。
合計、丸4日間。時間は違えども、よく似た行動をしていた対象女性。その間、普通の男性とデートするわけでもなく、友人と遊びに行くでもなく、何もない日はコンビニに行く程度で、一日部屋に閉じこもってもいました。
探偵業は色んな人間を観察する仕事ですが、今回の対象女性には、言葉にするには難しい「暗さ?」「寂しさ?」のようなものを、雰囲気としてまとっているように感じました。それは、笑顔を一度も見たことがないということも、手伝っているのかも知れません。
報告は、時折、依頼者さんからLINEが来た時に、返信で「あまり良い状態ではないことだけはお伝えしておきますが、もうすぐ終わるので、その時にお話しします」とだけ伝えておきました。もちろん、判明事項について分からないことを尋ねることはありましたが。
報告、そして1か月後に届いたLINE
報告はZOOMで行いました。共有画面で報告書を見せながら、一通りの質疑応答をし、肩を落とした依頼者さんが「ありがとうございました。後は本人と話し合います」と言って、ZOOMが終わります。報告書をダウンロードできるURLを、LINEに送りました。
1か月後、依頼者さんからLINEが届きました。端的に書くと、こんな内容でした。
「東京へ行き、2人で会って話し合った結果、彼女はただただ涙ながらに謝罪をしていました。でも今後、絶対にしないと約束し、結婚することが決まりました。本当にお世話になり、有難うございました。」
人生には、人に言えない色んな山や谷がありますが、終わりよければすべて良し。優しそうな依頼者さんだったし、きっと今は、幸せに暮らしていることを、心底願うばかりです。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 結婚を約束した相手の素行調査もお願いできますか?
A. はい、承っています。婚約者やお付き合いしている相手の行動を調べる「素行調査」は、当社でも多いご依頼のひとつです。結婚前に不安を解消しておきたい、というご相談は決して珍しくありません。
Q. 浮気調査は何日くらいかかりますか?
A. 対象者の生活パターンによりますが、今回のように複数日かけて行動を確認することが多いです。一日だけでは「たまたまその日だけ」の可能性が残るため、繰り返し同じ行動が確認できて初めて、確かな証拠になります。
Q. 調査の途中経過は教えてもらえますか?
A. ご希望に応じてお伝えします。ただし途中の断片的な情報だけでは誤解を生むこともあるため、最終的な報告でしっかりご説明する形をおすすめしています。
Q. 足立区以外でも調査してもらえますか?
A. はい。足立区の事務所を拠点に、東京都内はもちろん、今回のように大阪など他県にまたがるご依頼にも対応しています。まずはお気軽にご相談ください。
浮気・素行調査のご相談は、足立区の青木ちなつ探偵調査へ
「結婚前に確かめておきたい」「相手の行動が釈然としない」――そんなモヤモヤを抱えたままでいるのは、とても苦しいものです。足立区で30年、こうしたご相談に向き合ってきました。一人で悩まず、まずはお話だけでも聞かせてください。
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※個人情報保護のため、地名・人物・状況などの一部を変更していますが、実際の相談・調査をもとにしています。



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