夫の浮気調査の実録|休日ごとに繰り返された泥酔不倫と、依頼者が下した意外な決断

夫の浮気調査の実録|東京の探偵が撮った、休日ごとの泥酔不倫と依頼者の決断

休日になると、朝から酒を買い込み、浮気相手と一日中ホテルにこもる夫。「別れさせたい、離婚は考えていない」——そう言って相談に来た妻は、しかし報告書を見た瞬間、まったく逆の決断を下した。東京を拠点に30年探偵をしている自分が立ち会った、ある夫婦の結末である。

「離婚は考えていない」という依頼

休日になると、その夫は決まって朝9時に家を出た。そして夕方6時半、いつも決まって、ひどく酔っぱらって帰ってくる。毎週、判で押したように、それが繰り返されていた。

妻が異変に気づいたのは、夫のスマートフォンだった。そこには、ある女性とのLINEのやり取りが残されていた。読めば、ただの友人ではないことは、すぐにわかる。妻は、夫の浮気を確信した。

そうして、妻は弊所を訪れた。だが、彼女の望みは「離婚は、考えていません」。きっぱりと、彼女はそう言った。望むのは、あくまで浮気相手の女性と、夫を別れさせること。証拠をつかみ、弁護士を通じて相手に慰謝料を請求し、二人の関係を終わらせる。夫とは、その先もやり直したい——それが、依頼の目的だった。その決意は、見ていて固く感じられた。

じつは、これは特別なことではない。私の30年の経験でも、浮気の相談に来る人の多くが、最初は復縁を望んでいる。離婚をすでに決めた人は、まず弁護士事務所へ向かう。慰謝料や財産分与といった法的な手続きを進めるためだ。逆に、私たち探偵のもとを先に訪れる人は、別れたいのではなく、事実を確かめ、できることなら夫婦をやり直したいと願っている。この依頼者も、その一人だった。

繰り返される、休日の儀式

さっそく、夫の休日に合わせて夫の浮気調査を始めた。朝9時、家を出た夫の尾行を開始する。夫は西新井駅から電車を乗り継ぎ、五反田駅で降りた。改札を出たところで、一人の女性と合流する。二人は、仲むつまじく肩を寄せ合いながら歩き出した。LINEの相手は、この女性だろう。

二人が向かったのは、商業ビルの一階にある酒類の専門店だった。かなり広い店で、棚という棚を、ありとあらゆる種類の酒が埋め尽くしている。二人は、まるで遠足にでも来たかのように、テンション高く酒を選び始めた。

朝10時。スーパーの大きめのレジ袋が二つ、はち切れそうにパンパンになっていた。中身は、主に缶の酒と、つまみになりそうな食料品だ。両手にそれをぶら下げ、二人はスキップでもしそうな軽い足取りで、歩いて5分ほどのラブホテルへと消えていった。まだ、朝の10時である。

そして——夕方5時ちょうど。二人は、ホテルから出てきた。想像はついていた、その時刻は、ホテルが大きく掲げていた「サービスタイム」(一定時間まで割安で滞在できる料金プラン)の終了時刻と、ぴったり一致していた。つまり二人は、朝から夕方まで、目一杯その部屋にいた。よくあるパターン。

日はまだ落ちていない。それなのに二人は、腕を組み、歩くのもおぼつかないほど、べったりと寄り添っていた。ゆっくり、ゆっくりと、いちゃつきながら五反田駅へ向かう。相当に酔っているのは、遠目にも明らかだった。休日のたびに、この二人は、朝から晩まで飲んで、こうしていたのだ。

子供でもできそうな尾行

駅の構内で、二人は別れた。ここから、私たちは尾行の対象を女性に切り替えた。

正直に言えば、この尾行は拍子抜けするほど簡単だった。なにしろ相手は、足元もふらつくほど泥酔している。振り返って周囲を警戒するような余裕など、まるでない。子供にでもできそうな尾行だった。

女性は、板橋にある団地群へと入っていった。その足取りから、どの棟に入るのかも、おおよそ見当がついた。五階建ての、エレベーターのない古い団地だ。

「この棟で間違いない」。そう断定した私たち。団地の階段は、建物の両端に一つずつある。女性が上がっていくのとは反対側の階段から、一人の探偵が中に入る。そして別の探偵が、建物の外から、女性が何階まで上がったかを見ている。「2階、通過」——外の探偵が、そう無線で知らせてくる。それを頼りに、反対側の階段を上る探偵が、彼女を追いかけていく。こうして、姿を見られずに階数を特定する。こういったことはチームを組んでいる探偵たちの暗黙の了解。

結果、女性は最上階の五階まで上がった。その一室の前で、彼女は鍵を開けようとするが、これがなかなか開かない。酔っているせいで体がユラユラと揺れて、鍵穴になかなか鍵が刺さらないのだ。結局、ドアを開けるまでに5分以上もかかっていた。ここが、彼女の自宅で間違いないだろう。

もう一度の、念押し

ただ、一つだけ気がかりがあった。実は、あのラブホテルは少し変わった造りをしていた。ファッションビルの二階と三階の、二つのフロアだけを使ったホテルだったのだ。同じビルには、他にもスナックやカラオケボックスなどが入っている。

つまり、ビルへの出入りは撮影できても、後で「ホテルではなく、カラオケに行っていただけだ」と言い逃れされる可能性が、わずかに残る。証拠としては、詰めが甘い。私たちは、もう一度調査をすることにした。

二度目の休日。二人は、服装こそ違えど、前回とまったく同じ行動を繰り返した。酒を買い込み、朝からホテルへ。判で押したような、同じ一日だった。

今度は、抜かりなくいった。そのホテルは、非常階段のガラス扉から、フロントの様子が丸見えになっていた。私たちは、二人がフロントでチェックイン(受付の手続き)している、まさにその瞬間を写真に収めた。これで、言い逃れはできない。証拠は、万全になった。

報告書を見て、一気に醒めた依頼者

後日、依頼者に事務所まで来ていただき、報告を行った。証拠の写真と、二人の行動の一部始終。それを見ても、依頼者は、それほど驚いた様子ではなかった。ただ、その表情には、隠しきれない、静かな落胆がにじんでいた。うすうす覚悟はしていたのだろう。

私は、次の段取り——弁護士を紹介し、浮気相手に慰謝料を請求する流れを説明した。依頼者は「スケジュールを調整してから、また連絡します」と言って、事務所を後にした。当初の望みどおり、浮気相手と別れさせるための、次の一歩である。

ところが、それから何日経っても、依頼者からの連絡がなかった。こういう場合、たいていの依頼者は、一日でも早くと弁護士の紹介を急かしてくるものだ。それがない。何か引っかかるものを感じて、私のほうから連絡を入れてみた。

すると翌日、依頼者から直接、電話があった。その声は、意外なほど、さっぱりとしていた。

「もう、離婚することに決めました。引っ越しも、来週します」

聞けば、今はもう家を出て、ウィークリーマンションで寝泊まりしているという。もともと、二人に子供はいなかった。

私は、少し驚いた。依頼に来たとき、あれほど固い決意で「離婚は考えていない」と言い切っていた人である。浮気相手と別れさせて、夫とやり直す。それが、あの人の望みだったはずだ。その理由を、依頼者は、こう語った。

「あの報告書を見たら……なんだか、バカバカしくなって。一気に、醒めちゃったんです」

この事件が教えてくれること

休日のたびに、朝から酒を買い込み、女とホテルにしけこみ、日が暮れる前から泥酔していちゃつく夫。その、あまりにもだらしない姿を、証拠として突きつけられたとき、依頼者の中で何かがぷつりと切れたのでしょう。守りたいと思っていたものの正体が、実はこんなものだったのか、と。怒りを通り越して、いっそ醒めてしまった。その気持ちは、私にも、なんとなくわかる気がした。

先に述べたとおり、私の経験では、浮気の相談に来る人の多くは、当初は復縁を望んでいますが。しかし、事実をはっきりと知ったとき、その気持ちが自然と変わっていくことも、決して珍しくないのです。

その日を最後に、依頼者からの連絡は、途絶えた。あの人の下した決断が、間違っていなかったことを——私にできるのは、ただ、そう祈ることだけ。もし依頼者のほうから、相談や問いかけがあれば、調査が終わったあとでも、私はいつでも寄り添うつもりでいるのですが。ただ、こちらから連絡をして、その後の人生に立ち入るようなことは、しません。それは、探偵ごときがするべきものでは無いと思っています。

人が、自分の人生をどう選ぶか。その静かな決断を、そっと見送ること。それもまた、この仕事の一部なのだと、私は思っています。

もし今、配偶者の浮気を疑いながら、一人で思い悩んでいらっしゃるのならば、まずは事実を確かめることから始めることをお勧めします。東京・足立区を拠点とする弊社では、初回のご相談を無料で承っています。離婚するかどうかを決めていなくても、相談はできます。まずは無料相談フォームから、お気軽にご連絡下さい。


よくある質問(FAQ)

Q. 離婚は考えていませんが、浮気相手と別れさせるためだけに調査を依頼できますか?

A. はい、依頼できます。実際、浮気調査のご相談では「離婚ではなく、相手と別れさせたい」というご希望が多くを占めます。証拠を確保したうえで、弁護士を通じて浮気相手に慰謝料を請求し、関係の解消を求める方法があります。

Q. ラブホテルへの出入りは、浮気の証拠になりますか?

A. なります。異性と一緒にラブホテルへ出入りする様子は、不貞を示す有力な証拠です。ただし、他の店舗が同居するビルなどでは言い逃れの余地が残る場合もあるため、チェックインの様子を押さえるなど、確実性を高める工夫をします。

Q. 調査の結果を見て、気持ちが変わることはありますか?

A. あります。当初は復縁を望んでいた方が、事実を知って離婚を選ぶことも、その逆も珍しくありません。どちらが正しいということはなく、確かな事実を踏まえて、ご自身の気持ちで判断されることが何より大切です。

Q. 夫の浮気調査は、どのくらいの期間で終わりますか?

A. 対象者の行動パターンによって幅があります。今回のように休日の行動が決まっている場合は短期間で判明することもあれば、警戒が強い相手の場合は時間を要することもあります。まずは無料相談で、おおよその見通しをお伝えします。


浮気調査のご相談は、足立区の青木ちなつ探偵調査へ


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※本記事は実際の調査に基づく記録ですが、依頼者および関係者のプライバシー保護のため、氏名・地名・日時など個人を特定しうる情報は伏せ、もしくは変更しています。

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