
映画さながらの探偵の潜入調査
こんにちは。
これまでは浮気調査を主体にこのブログを書いて来ましたが今回は、『映画さながらの探偵による企業への潜入調査』を書いて行きます。
実は、弊社青木ちなつ探偵調査は依頼者さんからのご要望が多い浮気調査を全面に押し出していますが、最も得意な分野としては、結婚詐欺事案の解明解決。これは自他ともに認知されております。その証拠にこの詐欺案件ではここ15年TVなどでも多く取り上げらています。
また、西川美和監督作品。松たか子さん・阿部サダヲさんW主演 で話題を呼んだ『夢売るふたり』でも、監督みずから取材に来られ、延べ40時間以上の取材協力から、果ては助監督を連れて結婚詐欺師との直接対決の場所にも行っております。
そして、弊社取締役である現役探偵 青木をモデルにした探偵役を笑福亭鶴瓶さんが演じて下さっているのです。ストーリー自体は西川監督の脚本で、実際のお話では有りませんが映画の随所に我々にしか分からない結婚詐欺の習性が散りばめられているのです。
実際の映画、それも女性監督では日本屈指の西川美和監督がメガホンを取る作品に選ばれるということが弊社がいかにこの案件の実態を知り尽くしているかを日本国中に知らしめた作品でもあるのです。
詐欺事件もそうですが、他に解決した案件としては『痴漢冤罪』『傷害事件冤罪』なども、あまり知られていませんが実際は凄い功績を残している探偵社なんですよ。
その中でも多いのが、社員の不正を暴く『企業潜入調査』や潜入しなくとも企業の役員や社員の不正を暴くことに関しては他の探偵社の追随を許さないほどの功績を挙げている探偵事務所なのです。
それでは今回、社員200名規模の中小企業から依頼があった潜入調査を実例で書いて行きます。
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青木ちなつ探偵調査足立本社のフリーダイヤル回線が鳴った。番号表示がされている。弊社のスマホ版ホームページでは、電話のアイコンをタップすると、何もしなくても非通知でフリーダイヤルにかかる仕組みになっているので番号通知が有る場合はパソコンで検索されてかけて来られていると容易に想像が出来るのです。
探偵事務所っていまだに一般の方々にとっては、映画やTVで見るダークなイメージがあることは否めない事実なので、色んなタイプの人が居られますが、基本的に携帯番号を知られたくない気持ちがあることを私どもは知っています。スマホで電話をかける場合、非通知にするには、その番号の前に『184』を押してから番号を打ち込まなくてはいけないので、そのスマホか弊社スマホ版ホームページを検索した場合、一旦、番号をメモするかスマホに慣れた方なら、各ページを小さくしてそれを比較しながら打ち込まなくてはいけません。
最初から非通知でかかるようにしておけば手間がかからないと思いそういった設定にしています。
ウンチクはこれくらいにして・・。
事務員が電話に出て、相談内容もそこそこに、とある中小企業の社長が今から来るとのこと。
時間の合意をしてから、1時間後に事務所のチャイムが鳴る。事務員が対応しそのまま応接室に案内してお茶の用意をしている時に、相談を担当する青木が事務員に
「何人きてるの?」
「3人です」
その他は別に聞くことも無かったので事務員はそのままお茶を出して事務所に戻って来た。
筆箱とA4サイズのメモ用バインダーを持って取締役の青木が応接室のドアを開けた。
応接室のソファーに座っていた、50歳手前くらいのシュッとした顔だちの男性と40代くらいの少しポッチャり目の女性。そして、垢抜けないスーツを着た60歳くらいの男性の計3名がゆっくりと立ち上がった。
「どうも、こんにちは」と青木が挨拶しながら名刺入れを出すと、シュッとしたハンサムな男性が。
「あ、こんにちは突然スミマセン」といいながら、この男性もすかさず名刺を青木と交換した。一般の依頼者さんならば、探偵を警戒しているのか、初見で名刺を出す人はほとんど居ないのと、このメンツを見た時点で会社絡みの案件だと青木は想像した。その名刺には『代表取締役』と書いてある。
続いて、女性の方の名刺には『支店長』の肩書きがあり、少し年配の男性は『統括本部長』と記してあった。一通り名刺交換と挨拶を済ませたあと、青木が
「どうぞ、お掛け下さい」と促し、青木を含めた全員がソファーに座った。
青木はバインダーを開け、万年筆を取り出し「どうされました?」というが早いか社長が口火を切る。
ザックリと内容を要約すると、この会社は精密機器の買取と運搬をしている運送業者というのが適切なのかな。つまり、引っ越しなどの際に、引っ越し業者が運べない精密機器などを要らないならば、買取り。必要ならば運搬するといったビジネス形態。買取ならばそのまま現金で買い取る。
社員200名ほどで、30名程度が事務室で事務作業と仕事の段取りなどを仕切り。後の100数十名は、その日割り当てられた現場へトラックで向かう、前日までにその日の現場を事務所が決め。その日のメンバー構成も配車係りが段取りをする。
この社長も元々現場あがりだったそうで、かなり腕が良かったらしい。その持ち前の才覚を発揮し社長まで出世した、いわゆるサラリーマン社長であるが、その話し方や物腰の柔らかさ。人懐っこそうな性格を見ると、「ホントに社長なのか?」と思うほど気取りの無い人物。
探偵事務所に来た依頼内容は。現場へ出る社員が朝会社から現金を持って一日中(3件~4件)顧客のところを回る。つまり、客にその場で現金買取りするのは先に述べた通りなのだが、昨年からチョコチョコとそのお金の計算が合わず。いよいよ600万円ほどの不明金が出たとのこと。
現場は3人1組で、会社の車で現場に向かうのだが毎回違うメンバーと周る。仕事を終えて帰社するのがおおむね、19:00前後で、3人のうちの誰か1人がその日の日報と残った現金を事務所に持って来て、解散となるのだが、なにせ人数が多く現場から帰って来る時間帯が重なるので、会計係のところに残金を持って来るのも、クリアファイルに日報と現金(平均15~16万円)をいれて、置いて行くだけ。
それが、昨年からその中の一部に現金が入って居ないことが重なって来ているとのこと。
青木は「随分ズサンなシステムですね」と首を傾げる。
社長は「そうなんですけど、今まで何十年とこのやり方だったのですが何も問題がなかったので・・。今、考えるとなるべくしてなったことだとは思います・・。警察にも相談したのですが、あまり本腰をいれてくれる様子じゃないので、なんとか犯人を見つけることは出来ないでしょうか」
青木は即答した「見つけましょう」こういった案件は探偵歴の長い青木の得意とする分野で、青木自身もテンションが上がる。元々青木は探偵特有の浮気調査などはあまり好まず、こういった智慧を使った仕事が好きなのだ。
青木「会社内に私のデスクって作れますか?潜入したいんです」
社長「大丈夫です!」
青木「今、御社に経営コンサルタントっていますか?」
社長「経コンはいます」
青木「それなら、法務とか渉外係の肩書きの名刺作って頂けますか?」
青木の澱むことのない提案に社長の顔色は少々興奮気味になって来た。
社長「分かりました!是非その方向でお願いします」
青木の経験に裏打ちされた自信のある誤魔化しの無い説得力のある言葉にこの時点で、社長はもう青木を完全に信頼していた。
こうして、青木が会社に潜入することが決まり、その詳細を説明した。まずは、営業の中に1人探偵を入れ、実際に現場の連中と一緒に同乗し現場を回らせ、その1人ずつの性格分析から始める。それで、おおむねの目ぼしがついてから、青木が会社に潜入するといった段取りを説明した。
そうして、その翌日からまずは、弊社のベテラン探偵が現場営業として朝6:30に車で出社し社内の潜入調査が開始された。
次回映画さながらの探偵の潜入調査②へ、つづく・・。
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