不倫と浮気の区別

不倫と浮気と区別

 

こんにちは,探偵の青木です。今日は不倫と浮気の違いを解説していきます。

 

 

結論からいいますと。「不倫でも浮気でも行為そのものは同じです」表現方法の違いだけですね。しかし,その表現次第で聞き手にとっては随分と印象が異なって来ます。

 

「不倫」と言えば,なにかおどろおどろしい響きな感じがします。だから著名人の不倫をマスコミの報道では,「〇〇〇不倫!!」と報じます。意図は当然,衝撃がもっとも強い表現方法を用いた方が新聞や,それをスクープした写真雑誌は売れます。

 

 

TVのワイドショーでも最近では「こういうことは夫婦の問題」てな,綺麗ごとを仰いますがコーナータイトルには『〇〇〇浮気!』とはなっていないですよね。そこには制作側と演者との矛盾が垣間見れますが,人間の性とでも言いましょうか,我々庶民は,こういったネガティブなものに興味を持ってしまいます。そして,演者さん達もそれを語って生計をたているのが現状であります。

 

 

探偵社に相談の電話あるいは,面談の時にも『不倫』という言葉はほぼ使いません。全て「主人の浮気調査のことなんですが」あるいは,「妻の浮気のことでご相談が・・」そして,その調査を受任する時にも『浮気調査』や『不貞行為の立証』と契約書に記載します。つまり,当事者間。あるいはリアルな言語では『浮気』が一般的でしょう。

 

 

 

次に,『不倫』の語源,ルーツをたどってみましょう。不倫の『倫』は倫理の『倫』で,そこに『不』を付けて,『不倫』。つまり,道徳違反・モラル違反という意味です。 ただ,道徳違反は男女間以外にも多くあります。むしろ,夫婦間以外の不道徳が大多数ですが,男女間だけでしか『不倫』とは言いません。

 

 

この概念をさかのぼると鎌倉時代,他人の妻と男女の関係になると『不義密通』『姦通』『不倫密懐』といった処罰が出来,これが不倫相手の夫にバレた時にはその両名を殺してもお咎め無し。また領地の召し上げ等。それほどの大罪だったのです。江戸時代には『不倫』を犯すと死罪。そんな法律が出来ました。

 

 

そういったことから現代ではあまり耳慣れない,不倫の果てに『駆け落ち』『心中』(しんじゅう)といったものが流行ったのです。その一方で,大名家では正室(妻)の他に『側室』や『妾』果てには『大奥』があり(ホントのシステムは分かりませんが)また,庶民の間でも,性風俗店。有名どころでいうと現在も風俗のメッカ『吉原』があったりと,なんとも曖昧模糊な時代が透けて見えます。

 

 

 

そして,明治に入り昭和22年まで『姦通罪』としての刑事罰が制定され,不倫を犯した妻だけに『2年以下の懲役』という象徴的な男尊女卑の時代背景が伺える。

 

 

この頃,『不倫』と称したのは,日本独自の語という説もありますが,上述した鎌倉時代にその片鱗が見受けられます。でも,その後あまり使われることは無く死語になったという説もあるようです。しかし,それが昭和58年TBS系の大ヒットドラマ『金曜日の妻たちへ』の放送によって,再び『不倫』という言葉が根付いたのです。もっと近くでいうとドラマ『昼顔』で完全に『不倫』という言葉を決定付けたと言っても過言じゃないでしょう。

 

 

客観的に細かく『不倫』と『浮気』を分類するとすれば『不倫』は,肉体関係があって且つ継続性を有し。そして何よりも,いずれかが『既婚者』である事。

 

 

一方で『浮気』とは,婚姻関係にない恋人同士でも『浮気』肉体関係がなくとも『浮気』と言ったりします。浮気とは『浮ついた気持ち』の略語で,必ずしも男女問題でしか使わない言葉では無く。

 

例えば,お知り合の飲食店。仮に居酒屋とすれば,違う居酒屋さんに行った時に「あ,浮気したな」と,冗談交じりに表現することも少なくないでしょう。それが飲食店でなくとも,同業種のところへ一度行けばそういった皮肉をいう場面を見聞したことあるかと思います。

 

それを「不倫したな」とは,言わないです。また,そこに継続性。言わばその違う店ばかりに行ったとすれば,もはや浮気では無く,『鞍替え』キツイ言い方をすれば,『裏切った』果てにはその人に対して恨みを持つことも有るかも知れません。

 

 

つまり,何等か仕方無い状況で,一度だけ他店に行ったことには,然程 理由はないでしょうが,それが継続的になると人間関係自体に支障が出ることが有ります。

 

 

これを夫婦間に当てはめると,浮気は何等かの理由で起こり。不倫はそれ以上に根深いものであるということになります。

あくまでも,言葉遊びではあるかも知れませんが,これが『不倫』と『浮気』の違いという例え話です。

 

 

つまるところ,そうは言うものの,その例えも男女間の浮気がベースになっているのでしょうが・・。

 

 

これを,法律家が言うと『不貞行為』『不法行為』という専門用語を用いて,夫婦間の浮気問題全般をひとまとめに簡略化し,『不倫』と『浮気』・・『本気』を区別無く扱うのです。

 

 

結語として,言いますと,冒頭に書いた様に「行為自体は同じ」ということですが,その親和性。依存度の違いとリンクするかも知れません。浮気調査の結論としては俗称による『不倫』と『浮気』というのは,その中身に若干違いは有りそうですが,現実的には,同じということで有ります。

 

探偵東京・浮気調査<足立区本社>の青木ちなつ探偵調査へ

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