
教えて探偵さん。浮気相手が複数の場合にはどうすればいいの?
先日、ご相談に見えた依頼者さんからの質問です。
これは決して珍しいパターンじゃ有りません。
過去には、4度ご主人の仕事帰りを尾行した際、なんと4人とも違う女性と浮気をしていたことが判明し、我々探偵も少々驚きました。
他には、2回尾行して2人の女性とそう云った不倫関係を突き止めることは多々御座います。
でも、こう云ったケースもあるにはあるのですが、基本1人の女性との逢瀬が大多数です。
で、複数人の女性と浮気している場合どうすれば良いのか?答えは簡単です。2人共証拠を撮って慰謝料請求をすれば良いだけです。難しく考える必要は有りません。浮気や不倫をしていればその証拠を撮ることは非常に単純な作業です。
敢えて、デメリットとを言うならば、それだけ調査日数や時間がかかるので、依頼者さんのお財布にご負担が少しかかることですが、同業他社さんは分かりませんが弊所の様に適正料金で運営しているところならば、
契約時の交渉で別個に調査するよりも、随分と合理的な料金設定でお引き受け出来るかと思います。
実際、冒頭に書いた依頼者さんの場合も合計2日で全て終わりましたので、双方の不倫相手に慰謝料請求をし示談が成立。慰謝料も2人から頂き、現在は ご主人も猛省されて。
「スマホにGPSのアプリを付けても構わないからもう一度なんとかやりなおさせてはもらえないか」
亭主関白だった夫婦関係が現在ではすっかりと逆転し、依頼者である奥さんは
「これからの態度をみてから考えるわ」
と、雨降って地固まるのことわざ通りの毎日を過ごされていると連絡がありました。
この調査の模様を実録で書いてみます。
ご相談に来られたのがまだまだコートの必要な、ある3月末頃。ご主人のLINEを奥さんが見放題で、ご主人の浮気の日時や内容は手に取る様に分かるとのこと。
こう云った場合は我々探偵も、ご依頼者様もお互いが結構、楽チンな調査になるので有り難い限り。
しかし、その日程が分かっていても調査直前で、その日は会わない。と、いったことがたまたま続き、結果 そのままズルズルと、1度目の調査が契約からそろそろ暑くなりかけていた6月某日に決まった。
調査実行日はご主人の仕事が休みの土曜日。休日出勤をするとご主人は言っているが、LINEにはしっかりと待ち合わせ場所まで書いてある。
調査実行日の朝早く、依頼者さんから確認のLINEがあり。
「今回は必ず行きますので宜しくお願い致します。」とのこと。
朝から待機していた探偵達にすぐさま連絡し、「今日は行くらしいから、朝6:00スタート」と連絡を入れると、弊所のS級探偵2名と少々頼り無い、新人研修生が運転手として本件調査に出動した。
S級探偵2名が尾行すれば何等 問題は無いし、運転手はその探偵達から来る連絡に応じて調査対象者である、ご主人の行く先々、その場所に来てもらうだけで、ある意味 事故を起こさない程度に運転が出来ればそれでOK。
それは、今回の調査対象者はタクシーも使わない、全て電車移動との情報だったので、新人に現場経験を踏ますための起用。
浮気相手との待ち合わせは11時に東京駅とのこと。そこまでの情報があれば、探偵も結構 楽なのだが。全てがその通りに動くと思っていると大きなミスにつながるので、緊張感は絶対に緩めない。情報はあくまでも情報であって、人間はアドリブで動くことが多い、変更があることはある意味自然なこと。
調査対象者の住まいは、東京足立区の住宅街。調査対象者は東京足立区でも有名な 大踏切のある、東武線竹ノ塚駅までは自転車。調査対象者宅のドアがギリギリ見えるところに陣取り。トランクから自転車を出して、探偵達の張り込みが始まった。
6:30に出て来るとの情報。まぁ、その情報通り見事に6:30キッチリに出て来たご主人。
しかし、自転車には乗らず竹ノ塚駅とは反対方向で、調査車両を停めてある方向へ向かって来る。運転手の探偵にベテラン探偵が、
「リクライニングを倒せ!」
と、とっさに指示するが、新人探偵はリクライニングを倒すのにも時間がかかる・・・。すると、ご主人は直ぐに左に曲がり自転車に乗っていた探偵から、インカムで「ゴミを出して自宅の方に戻りました」と通電。
自宅前に戻ったご主人は、自転車に乗って再び出て来た。自転車に乗った探偵がゆっくりと後を追う。調査車両もゆっくりとその後を追うが、ベテラン探偵が「駅に先回りします」と自転車探偵にインカムで連絡。自転車で追っている探偵から
「ブチッ・ブチッ」と2回 了解の合図が入る。
「きみさぁ・・今、聞こえてたでしょ?竹ノ塚駅へ先回りって」
新人運転手探偵は、その遣り取りを自分のインカムでも、肉声でも後部座席に乗っているベテラン探偵の声が聞こえているはずなのに、まだ調査対象者を追い越そうとしない・・。
新人運転手探偵「あ、ハイ!駅へ行けばいいんですね!」
ベテラン探偵は少々苛立ちぎみで「そう!」
新人運転手探偵「この突き当りどっちですか?」
ベテラン探偵 「左でしょ、竹ノ塚駅知らないの?」
新人運転手探偵「いえ、知ってますけど念のために」
ベテラン探偵 「・・・・・」
そんなこんなで、調査車両は竹ノ塚駅に2分程で着き。新人運転手探偵に
「対象が駅に着いたら連絡するから自転車を回収して、そのまま東京駅に向かって」
その後すぐに、自転車探偵の声がインカムに入って来た。
「対象自転車置き場自転車を置いて、ロータリーの漫画喫茶に入りました」
ベテラン探偵は、「了解」と返事をしてロータリー側に向かった。そしてその後、運転手探偵からの返事が無いので、
「茂くん聞こえてる?」(新人運転手探偵の名前)と聞くと返事が無い。もう一度同じことを言っても返事が無い。仕方無いので、携帯に電話するが出ない。
取り敢えず、その場は放って置いて。ロータリー横の漫画喫茶というかネットカフェ前で自転車探偵と合流。
「茂くんは?」と、聞く
その時、自転車探偵の携帯が鳴った。ディスプレーには「茂くん」と表示され出てみると。
「あの~自転車どこに置きました?」
自転車探偵「ん・・。ロータリー側の駐輪場のとこだから・・。取り敢えずロータリー側にきてくれます?」
自転車探偵は、駐輪場近くに置いた自転車を自分で取りに行き、漫画喫茶の横まで乗ってきたら。調査車両が駐輪場のところに停車し、降りて近くを探している様子が見て取れたので、新人運転手探偵の携帯に電話するも、電話に出ない。
仕方が無いので、自転車探偵がまた、自転車に乗って。新人運転手探偵、茂のいる場所まで行って一緒に自転車を調査車両のトランクに閉まってあげた。
「電話したのになんで出ないの?インカムは?」と聞くと。
「スミマセン。携帯は車の中でインカムは・・・。あ、耳から外れてました」
自転車で追っていたこの時の自転車探偵と記していた。S級探偵が優しく
「あのね、チームで仕事しているんだからさ、その連絡ツールを2つとも使えなきゃ意味無いからね」
新人運転手探偵「ハイ!スミマセン」と笑顔で答えた。
―― この子はどうなることやら・・。
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