
実例 探偵による夫の浮気調査 東京編①
『探偵に依頼』と聞くと。夫の浮気調査を想像しませんか?元来、探偵事務所に行って何かを依頼すると云った概念すら一般の方には皆無でしょう。依頼者さんの相談を聞いていると必ずと言っても良いフレーズが有ります。
「探偵さんにご相談をするのは始めてなので・・」
そうですよね。人生で探偵や弁護士に何かを依頼や相談をすることの無い方が、断然良い人生でありまよね。「探偵に・・」と頭に浮かんだ時点で、それはハッピーな出来事では無いことは容易に想像出来ます。
四半世紀を過ぎるほど探偵業に身を置いていますが、幸せ絶好調な人の相談を受けた記憶は無いですね。また、病院に行く人もそうでしょう。どこか患っているか、あるいは、患ってはいないか?そんな不安を抱えてそこを訪ねるのですから。
そう云ったことで言うと、探偵事務所も病院も似たようなものですね。探偵事務所には精神的苦痛や不安・怒りの原因を調べてもらい、それを探偵が解決する。
病院には身体の不調の原因を、また『不調になっていないか?』の不安を調べてもらい医師がそれを解決する、特に精神科医等。いずれも無いことが一番ですが、病気も人間関係も人生の中で、答えが一番難解であると科学的にも立証されている訳ですから。
ただ大きな違いで云えば、加齢による身体の異変は誰も避けて通れないことです。人間関係(夫婦・親子・兄弟・友人・知人全て人間関係)はそれなりに世渡り上手な方であれば然程、問題無く過ごせて自分なりに解決することができるでしょう。
浮気や不倫もまた人間関係の一環です。病気も同様で、食生活や運動。事前の検診を怠ら無ければ、それなりに長生きも出来ます。それは普段の心がけと、それを実行できる意志があって初めて成立します。
浮気と云うものは、『浮ついた気持ち』の略語で、生きると云う行為が浮ついているからこそ、欲望を理性で制御出来ないゆえに起こる事象なのです。その原因=結果(因果)は病院と探偵事務所と似通ったものだと思います。
さて、前回までは、東京での妻の浮気調査実例を紹介して来ましたが、今回は夫の(旦那)探偵による浮気調査を実録で書いて見ます。実例ですので、依頼者様が特定されない様に地域等を東京に限定しますが、実際は関東近郊等に少々書き換えてあることを先に自白しておきますが、内容は全て実例です。
4月某日。50代前半くらいの少しやつれ気味な女性が相談に訪れた。お子さんは大学生の長男と今年高校1年生になったばかりの次男が居て、IT関連の会社に勤めるご主人との4人暮らし。
その夫が昨年末から帰宅が遅くなり、最近では朝帰りも2回あったとのこと。相手の女性はおそらく会社の同僚だと思うと云う。スマホに入っている、飲み会での写真数枚に必ずその女性が横に居て、2人の距離感が妙に怪しげな雰囲気を醸し出していると・・・。
そう言われて見ればそんな風にも見えるが、なにせお酒の席なので確定的では無いにしろ、朝帰りの理由が店で眠ってしまったとか、東京の足立区にある自宅付近の駐車場に停めてある車の中で寝ていたとか、途方も無い言い訳なので、そこだけを見ても浮気は有るのだろう。それにその飲み会の後に一度、朝帰りがあったとなれば、『女性関係』が存在する確立も断然高くなる。
相談員「浮気はおそらく有るのでしょう。ただ、相手がその女性であるのか否かは然程、問題では無くってご主人を追って女性と接触したならば顔はおのずと分かりますので。ただその接触女性が写真の彼女ならば名前は調べずとも分かりますので少し無駄は省けますね」
相談員「ご主人が浮気されているならば証拠は撮れますが、その後どうされたいですか?」
依頼者「今は離婚は考えて居ませんが・・・。相手の出方次第ですね・・・。」
相談員「承知しました、それならば最悪、調停や裁判になった時に負けない報告書を作成しなければいけませんので、ラブホテルならば、2回の出入り。それと2回も追って行けば、それなりの2ショットも撮れるでしょう。」
依頼者「2ショットと言うのは?」
相談員「ラブホテルに入る前に、何度もそんな関係になっているカップルは、コンビニに寄ってからホテルに向かいます。初めて、そんな関係になろうとしているカップルが、ホテルの前にコンビニって・・。そんな色気の無いことはしないでしょう」
相談員「それとは別に食事や買い物をしているところなんかも撮れることも多いです。そうして2人の関係性、継続性を立証して行きます。」
依頼者「浮気の慰謝料っていくらくらいもらえるんですか?」
相談員「〇〇ご夫妻の場合。婚姻20年以上で、お子様もお二人いますので、もしもご離婚ともなれば女性には300万円程度の請求をして250万円くらいが落としどころですかね。ご主人からはMAXで400万円程度とお考え下さい。詳細については終わってから弁護士に聞きましょう、然程 大差は無いと思いますが」
相談員「その女性が払えるのか否かは別ですが、あくまで経験上では有りますが女性側に不貞行為の内容証明を送付して払わなかった例はほとんど無いです」
相談員「ご主人の資力はどれくらい有りますか?」
依頼者「さぁ、ハッキリはわかりませんが数年前に亡くなったお父さんの遺産がそれなりにあるとは思いますが、私には一切教えてくれないんです」
相談員「まぁ、女性に対する慰謝料は男性側が代わりに払う例も多々ありますから、そこは安心ですかね」
依頼者「あの人ならきっとそうすると思います」
相談員「それならば、取り敢えず絶対に言い訳させない証拠を撮ってから後のことは終わってから考えましょうか?」
依頼者「そうですね。」
こんな流れで、契約を締結した。怪しい日は事前にご主人の手帳からヒントがあるらしいので、それを手掛かりに調査をすることを約束して、夫の浮気調査の依頼を受けた。
翌日の朝、調査対象者である夫の予備調査。予備調査とは以前にも書いたと思いますが、依頼者さんから頂いた情報をもとに調査対象者の『実物』を確認する作業。基本、調査は会社終わりから尾行することが主になることが多い為、朝の出勤の時に会社まで尾行します。
現実の調査対象者の持ち物や歩く速度、実際の顔を確認し、会社に入るところの確認。(基本入った扉から出て来る)また、他の出入り口や、張り込み場所等を入念に調べておいて、調査に入った時 ジタバタしない為に行うものです。
急な、依頼の場合には出来ないこともありますが、やらないよりやった方が断然、作戦を立てやすいのです。女性を追う場合には、調査を実行する日の朝を狙うのが合理的です。女性は冬場は同じコートを着てくることが多いですが、夏場は同じ服を着て出社することが少ないので、調査日の服装を把握しておくことが大事です。昨今では花粉症の人が多いので、マスクを着用される方が少なくないので、初見では顔の見分けが難しくなりますから、朝の服装や靴、鞄などを把握することが大事になるのです。
Leave a Reply