素行調査と浮気調査って違うの?

素行調査と浮気調査って違うの?

 

こんにちは。今日は、探偵の調査カテゴリーといいますか、用語などの解説をしていきます。

 

まず、掲題の『浮気調査』と『素行調査』はどう違うのか?結論からいいますと同じです。ただ、依頼者さんがその調査をする目的によって『浮気調査』と言ったり『素行調査』と表現したり、弊社ではあまり使いませんが警察用語で使われている『行動調査』というところもあるようです。

つまり、調査対象者(追いかける人)が浮気をしているという事実を掴むといったミッションでは当然『浮気調査』と表現します。これは、調査員に「この案件の内容は?」と聞かれた時。「浮気」と一言で、おおむね調査員は把握しそこからその案件の詳細や依頼者さんから聞いた、気を付けなければいけない事や写真の共有をします。

 

 

また、調査対象者は神経質であるとか。違う探偵事務所に以前依頼していてバレている案件であるだとか。車移動とか電車のみ・駅から自転車。たまにタクシーを使う・おそらくラブホテル・社内不倫などなど・・。詳細の説明をします。詳細を共有しないと、調査対象者の動きを想像し難いので、出来る限り知り得る情報は共有します。

 

 

例えば、浮気の現場がラブホテルなのかいずれかの自宅なのかで、調査対象者の次の動きを何パターンか調査員は想像します。あまり想像し過ぎるのも下手な邪推がはいるので良くないことも有りますが、当然 経験がものをいうのが探偵ですので、経験から想像することは大事なことでは有りますが、出来る限り調査対象者の動きに合わせながら見失わないよう、バレないように撮影・尾行をしなくてはいけません。

 

 

上述したように、『浮気の現場はラブホテル』と完全に決めつけて尾行を続けると近辺のラブホテルばかりが気になってしまいます。依頼者さんの情報が100%絶対では有りませんので、当初はラブホテルであったとしても1日前あるいは3日前にいずれかがどこかのアパートやマンションを契約した場合が無いわけでは有りません。そういった場合ラブホテルに気を取られていてばかりでは、少し距離を置いて尾行をしている時にどこかで、右左折された時。その角までゆったりと追っていたとすれば、もう調査員の視界に調査対象者の2人が居ない。なんてことも有り得るのです。

 

 

つまり、角を曲がってすぐのマンションやアパートに入ったのかも知れない。あるいは、曲がってすぐに小道に入ったのかも知れない。調査員にとって尾行とは、ほとんど初めて歩く場所なので、地の利が無いため細道がどこにあるのかまでは把握出来ません。(現在では尾行しながらグーグルマップでその地点の周辺がどういったところなのかをおおまかに推察することは出来ます)

 

アパートやマンションだけでは無く、友人の家に寄ったかも知れないし。余もすれば新興宗教の溜まり場に寄ったかも知れない。もっというならば、曲がった先が繁華街の場合どこかの雑居ビルの中にある店に入ったかも知れない。等々、調査の現場では色んな『突然』があります。

 

 

結果、繁華街などの場合。時間的に考えると、食事という選択肢は十分あると言った場合にはその辺りの飲食店を調査員全員でローラーをかけて探査すれば、70%程度の割合いでそれを発見することは出来ます。しかし、繁華街では無い場合、それを発見する可能性は極めて困難であり、あとは偶然を待つしかない。そうなると、この1日がほぼ無駄な時間と日にちの浪費になり、その負担は依頼者さんが被るので、その現場の調査責任者は非常に困るのです。

 

 

仮に真実を依頼者さんに告げたとしても、お人柄の良い依頼者さんの場合。快く「仕方無いですね」と言って下さるのですが、その胸中は非常に不愉快であることは想像に難くないこと私達は知っています。

 

 

特に探偵の費用は安く有りません。そこへ浮気調査は『恋愛感情』と『裏切り』のなんとも表現しにくい感情に支配されていますのでその失敗を告げる探偵も告げられる依頼さんにしても一番嫌な時間なのです。

 

 

正直、そういうことが稀にあることも事実です。だから私どもは1時間毎15,000円~20,000円の時間課金制は好きでは有りません。終了まで、責任を持って全てお任せ頂けるという定額制の料金設定ならば、焦る依頼者さんのガッカリする状態は変わらずとも、失敗に料金が発生することが有りません。それは我々探偵社側の合理性が1日分削除されるだけですので、お金の面でご負担頂くことがないので結構気は楽です。確かに会社としてはそれなりの損失にはなりますが、依頼者さんのそれと比較すると、その損失は大きく違いますので、我々受任者側である探偵と依頼さんとの関係性にあっては、弊社としましては随分楽なのが正直なところなのです。

 

 

で、『素行調査』と『浮気調査』の違いを冒頭に『同じ』であり、目的の違いだけと書きました。それは、探偵の技術。張り込み尾行、撮影。など、やることはほぼ一緒ですし技術も同じスキルがあれば大丈夫。これといった違いと言えば、浮気調査は、『不貞行為』の構成要件(裁判で勝てる資料)を満たす目的。

 

 

素行調査は、基本的には親御さんから子供の素行。婚前調査といって、これも浮気調査に似たところが有りますが、結婚を前に親御さんから、親御さんに見せる顔と普段の生活のギャップを知りたい。このほとんどが、単に息子・娘の結婚相手が気にいらないといった、気持ちの現れが多くみられます。また、地方に暮らす親御さんが東京に行ったきり、詳細な素行が知りたい。親が子を想う基本的な愛情から来るものが多く見られます。

 

 

他に多いのが企業。つまり会社内での不穏な動きを見せる社員が誰と普段会っているか。や、社内不倫の現実を暴いて欲しいといったもの。この社内不倫はその会社直々では無く同僚の方からの依頼が多いように感じます。つまり、自分自身もその女性社員なり、男性社員に好意を持っているなど・・。ただ、決してそういったことは口に出さず、「社員の総意」で代表して依頼に来たとは仰りますが・・。その実は私どもの勝手な想像ですのであしからず。

 

このように、『浮気調査』も『素行調査』も探偵の作業は同じ、張り込み・尾行・撮影と何等変わりは無く。その着地点が違うだけなのです。

 

 

着地点、すなわち目的が異なるということは調査事態の進行方法が変わって来ます。同じ浮気調査であっても、目的が離婚を前提とし、また妻の浮気において夫側が『親権・監護権』を求める場合。これは非常に困難ではありますが、主目的を『妻の不貞』だけでは親権を夫側が取ることは出来ません。親権のおいて日本の裁判所は『母親側』つまり離婚時において子の親権者は極端な話、10対0(母親)からスタートします。

 

 

そこで、母親の浮気は親権確保とは全く別物として扱われますので、浮気はほんの少しだけ裁判官の心証を悪くする程度なので、調査時においては母親がいかに子供の養育を放棄しているかが争点となりますので、浮気(不貞行為)と同時並行で、いかに子供を置き去りにしているかを強調する調査を進めていかなくてはなりません。

 

 

この夫側の親権問題に関しましては長くなるのでまた別の機会に詳しく書いていきますね。

 

 

こういった探偵の仕事の中で大きく違うのは『潜入調査』が代表的なものです。次回から、尾行などの技術を要しない企業や個人さんからの依頼『潜入調査』や『行方調査』などを書いて行きます。

 

それでは、今回はこの辺りでタイピングを終えます。最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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