探偵の企業潜入調査『探偵とは?』

探偵の企業潜入調査『探偵とは?』

 

前回、5回に渡って、実録で探偵の企業潜入調査の1例だけを書きましたが、そもそも探偵が企業からの調査依頼をどの様にしているのか、また『探偵とは?』の根本的な部分などを今回は説明して行きます。

 

一般の方にとって『探偵』というとどういったイメージを持たれるのでしょうかね?

 

職業 探偵というと、『浮気調査』『人探し』などを連想されると思いきや、自分で探偵探しをして居られない方は、「探偵ってどんなことをするんですか?」と興味深々に聞かれることは、『探偵あるある』です。

 

 

つまり、探偵に依頼することなど考えたことも無い方には、(探偵に依頼することの無い人生の方が良いに決まっていますのですが)

 

 

全く分からない職業のようです。人生の半分もの時間をこの業界で過ごしていると、少々脳みそが麻痺し、職業病とでも申しましょうか。『探偵』の立ち位置が分からなくなってくるのです。それと同時に私どもが職業を『探偵です』というと、「わー!本物の探偵さんに会ったのは初めてです」これも鉄板あるあるです。

 

 

そりゃそうですよね。時が時なら、探偵の発祥は忍者みたいなものです。忍者が一般の方に会うことなんて無いですよね。雇用主の前でも顔を隠していますしね。(あくまでも想像の域ですが 笑)

 

 

映画やTV、また小説等で、やたら『探偵〇〇〇の事件簿』などのタイトルが良く使われています。もっというと『探偵』という言葉が一人歩きし過ぎて、本物の『探偵』は架空のものであると潜在意識の方に入り込んでいることもあるかも知れませんね。

 

ただ、探偵はTVや映画、小説の様に『殺人事件』を解決することは有りません。しかし、冤罪事件の解明や詐欺師の裏取り。等、警察の介入しない。あるいは『介入できない』事件などを扱うことも多々あります。

 

 

例えば、横領、痴漢冤罪、傷害事件、保険金詐欺、結婚詐欺、正当じゃない会社の乗っ取り等々。思い返せば数々の難問を解決して来ました、全てが思う通りに行ったわけでは有りませんが、痴漢冤罪事件以外はほぼ解決してこれました。(結成された弁護団に民間の探偵が招へいされたんです)

 

 

で、実際『探偵社』は全国で5,000社あるともいわれていますし実際、探偵業の届出を出している探偵社は警視庁のデータベースでも東京だけで800社前後で推移しています(2019年度 警視庁情報開示課 提供)が、上述したような事件の解明をしているのはそんなに多く無いと思います。

 

 

20年程前には、調査対象者の張り込み中に職務質問を受け「探偵です」と言ったら、警察官から「探偵なんて仕事ホントにあるのかよ?」って言われたこともありますが、昨今は探偵の実録ものがTVへの露出や、警察官を退職して探偵業を起業する人が多くなり、警察官の方々の認識も随分変わりました。職質で「探偵です」というと、「そうだと思った」そんな会話に変わって来ましたが・・。1人でやって来た警察官の中には「この案件いくらくらい?」「儲かる?」と雑談の中で聞いてこられる警察官も少なく有りません。

 

 

個人レベルでは、昔流行った松田優作主演のドラマ『探偵物語』のように、警察と探偵は、いがみあっている訳では有りませんし結構 感謝されることもあります。しかし、『法律』という壁の前では所詮、日本における探偵という民間企業は無力なのです。アメリカなどでは随分尊敬される様ですが。

 

 

先日も警視庁のホームページで、『業務停止の探偵社』が社名をさらされ、どんな悪さをしたのかが、載っていたので、ポチッとクリックすると、『他人の敷地内にカメラを置いた』「は・・??」それで2ケ月の業務停止って。厳し過ぎるでしょ・・。2ヶ月の業務停止ということは、今抱えている案件全てに手を出してはいけないということは、事実上の倒産ですよ。

 

 

2007年に施行された『探偵業の業務の適正化に関する法律』おそるべしです。しかし、大きな声では言えませんが、あまりお上品なことをしていては、この仕事は出来ません。「どんなことをするの?」って聞かれても「色んなこと」としか答えようがありませんがね 笑

 

 

話はブレブレですが、先日 ほぼ初対面の方々と社員研修を兼ねて2拍3日で『マーケティング白熱キャンプ』と銘打ったキャンプに行った際、焚火を囲んでほどほどにお酒も回ってきた、キャンプ講師の横田隊長という方に、

 

 

「オレの友達に探偵がいると言うだけでなんかカッコイイじゃん」と真顔でおっしゃて頂いたのが印象的で、探偵という職業を改めて俯瞰した時に、『探偵=グレー』ではなく。=が、カッコイイ。ということに少しの喜びを感じました。

 

 

で、もう一度掲題に戻します。

 

 

『探偵による企業潜入調査』これは民間の探偵全員が出来るものでは無く、実際に色々な人生経験を積み、どんなことにも浅くても良いので知識が必要になって来ます。あとは度胸とアドリブ、状況判断が出来なければ完結することは難しいでしょう。潜入する企業の職種によっても若干は変わって来ますが、相談が来た時に少し勉強すれば後は人間力で突破します。

 

 

潜入調査は録音こそしますが、肝心なのは人間の洞察力と諦めない精神力が最も大事になって来ます。浮気調査の様にある程度のパターンが同一で、尾行や撮影技術が全てといったものとは違い、全く別物なんです。

 

 

また、その会社からの依頼なのか、ハタマタ役員や社員間で協議した依頼かどうかでも少し変わります。何故ならば直接、会社からの依頼であれば、探偵が社員として会社に潜入することは簡単です(適当な肩書きを作って頂き入社できる)が、社長抜きとなれば、社員として会社内に入ることは容易では有りません。(上場している様な大きな会社は別として)

 

 

企業(会社)からの依頼であっても、役員・社員の社内不倫の調査であれば、従来の『不倫調査』とほぼ変わらない。契約が法人か個人の差だけなので極々簡単な作業なのですが、潜入調査となるとハードルが上がります。

 

 

私どもが数々こなして来た企業からの調査依頼の中には、飲食業界。特に『クラブ』(踊る方じゃない高級な方)や『キャバクラ』なども有ります。この場合には『客』として潜入し、目指すターゲット(ママや店に出ている役職にある方)に近づき、いち客として、親交を深めることも有ります。これもまた、プライベートである程度遊んだ経験がなければ成立しません。

 

 

潜入調査は企業だけでは無く、一般の方からの依頼でも潜入することは有ります。それは場末のスナックから、営業年数40年以上の古びた居酒屋。キャバクラ等々。中には結婚詐欺案件などで、風俗店に潜入なども稀にありますが、こればかりは『こなれた』調査員を投入します。

 

潜入調査。『虎穴に入らずんば虎子を得ず』のことわざ通り、真実を知るにはその中に入ることが一番早く、表からは見えない真実の解明への近道なんです。普通の浮気調査などの場合には表からで十分ですが、対象者の『ひととなり』を見るには、表からは見えないものが、見えてくるのです。

 

 

一昔前に風俗店に調査員を潜入させたらなんと3人も相手にしてきたフザケタ調査員がいました・・笑 彼は今どこで何をしているのやら、折りにふれ思い出します。

 

思うままに書き綴りましたが、少しは探偵さんの仕事を分かって頂けたでしょうか。ここに書けないことも山ほどあるんですがね。それは、もしもあなたがウチで一緒に仕事をすることになることがあれば色んなお話しをしますね。

 

 

それでは今日はこの辺でタイピングを終えます。

 

 

探偵東京・浮気調査<足立区本社>の青木ちなつ探偵調査

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