
実例 探偵による夫の浮気調査 東京編③
暗証番号は随分と適当なもので『0000』逆にこう云った極々単純な番号の方がバレ難いのかも知れないが、でもスマホの中のLINEや写真に浮気の証拠となる様な、いかがわしい物が入っているとするならば、結構な勇気なのか、はたまた何も考えていないただの無防備な性格なのか・・。いずれかは我々探偵には知る術も無い。
結局、その日は電車の中でせっせとLINEはしていたものの、夫(旦那)は真っ直ぐ帰宅した。
その日のうちに事務所へ戻ってから、画像を確認して、依頼者のLINEへ調査主任がスマホの暗証番号を伝えると(基本的に弊社、青木ちなつ探偵事務所では依頼者の望む方法で連絡を取り合うのだが、昨今のLINEの普及でほとんどの依頼者とはLINEでの遣り取りが主流)
依頼者は「え~・・・そんな単純な・・。」と驚いていた。後はLINE自体にロックがかかっているか否かの不安は少し残るが無防備な性格の夫(旦那)であれば二重にロックをしているとは考え難いが、故意に適当な暗証番号にしているのならば中々の強敵である。
そしてその翌日、調査主任に依頼者からLINEで夫(旦那)のスマホの中身を写メした画像が何枚も送られて来た。結果、夫(旦那)の性格は前者の方でLINE本体にはロックはかかっていなかったそうで、そのLINEの中身も結構インパクトの有る内容。
夫の浮気はほぼ確定的になり依頼者の推測通り『写真の距離が異常に近い女性』が、どうやら浮気相手であることは、LINEのアイコン写真から判明した。結果、浮気や不倫に一番多い『社内不倫』であることも分かった。
(探偵事務所に持ち込まれる浮気(不倫)調査では80%以上がこの『社内不倫』なのだ。『社内不倫』については、この『夫の浮気調査 東京編』が終わったら、特集で詳しく書いて行きます。)
――それにしてもなんとも脇の甘い人なのか・・・。まぁ、得てして浮気や不倫に慣れて居ない人はこう云った無防備な人が多いのも事実ではあるが、この夫(旦那)はその中でも極端過ぎる・・・。
LINEを覗き見る術が手に入った依頼者は、ほぼ毎日の様に、夫(旦那)のLINEを見ていた。そして、次の土曜日に浮気相手と約束をしていることが判明。
この日は依頼者には休日出勤だと言っている夫。そして、待ち合わせ場所はなんと、弊社青木ちなつ探偵調査の池袋支社がある、サンシャイン60ビル地下1階から続く『サンシャインプリンスホテル』のフロントで、朝10時に待ち合わせてその後、サンシャインシ水族館に行く等と、克明な遣り取りがあったとの事。他の調査案件でサンシャイン60まで行ったことはあったが、待ち合わせ場所がサンシャインと聞くと、少々テンションが上がる調査員達。
土曜日。目黒区の自宅前に朝8:30分に調査員3名が到着。9:05分に夫(旦那)が家から出て来る前に依頼者から「もうすぐ出ます」とのLINEが入った時には尾行班2名の探偵はスタンバイしていた。
そのLINEを受けた調査主任からインカムで「出るよ」と通電。いつもの様にインカムのスイッチを2回「パチパチ」と反応する探偵2人。間も無く夫(旦那)が私服で出て来た後を、2名の探偵が、「しれ~」と後に続く。なんの警戒もしていない夫(旦那)は大森駅から京浜東北線快速 大宮行きに乗車する。調査車両運転係りの探偵にLINEで「大宮行き快速に乗車」と入れると「了解です」と返信が返って来る。
浜松町駅で山手線 東京・上野方面行きに乗り換える夫(旦那)サンシャイン行きはほぼ間違い無いと確信する尾行班の探偵はLINEで、調査車両を運転する探偵に「サンシャインへ向かって下さい」と送信。その後、有楽町で下車した夫(旦那)は有楽町線 各駅停車『和光市行』に乗換え、東池袋駅で下車してサンシャイン60の方面へ、いくぶん足取りも軽い様にも見える。
サンシャイン60前を越えて、サンシャインプリンスホテルへ入って行く夫(旦那)ロビーに入ると、浮気相手の女性は、まだ来て居ない様子。優雅なソファーに座って、何度もキョロキョロしスマホを見ながら、落ち着きが無い。
そろそろ約束の10時。その時スッと立ち上がって誰かに手を振る夫(旦那)その視線の先を見ると、いつか見た写真の女性が微笑みながら夫(旦那)の方へと小走りに近づく。その一部始終を撮って、浮気相手と夫(旦那が)ホテルの細い道を抜けて、ワールドインポートマートビル屋上のサンシャイン水族館行きのエレベーター待ちの人並みの後ろに立ち、2人が、笑顔で話している様子が窺える。
2人は一度目のエレベーターには乗り切れなかったが2機目に乗ったので、探偵1名も混ざり込んで乗り込んだ。(この様に人の多い大きなエレベーターならば探偵2名共乗り込んでも大丈夫なのだが、万全を期すことを考慮し、もう1名の探偵は乗り込まなかったこの辺りの呼吸は、経験に基づくその場の阿吽の呼吸である)
水族館の中に男同士で入るのも、少し躊躇われたので急遽サンシャイン60の青木ちなつ探偵事務所 池袋支社に事務員兼任の女性調査員が居たので急遽、応援を要請し10分後には女性調査員が到着。(こう云う展開になることは想定していたので、手際よく対処出来た)
女性調査員と男性探偵の2名が水族館に潜入し、夫(旦那)と不倫相手を見つけるのに然程の時間はかからなかった。その後、40分程度で2人は水族館から出てから、今度はサンシャインの60階にある展望台へと場所を移した。サンシャイン60に支社はあるが、水族館や展望台へ行くのは、皆初めて。女性調査員を含む3人の探偵が展望台から東京を見下ろし尾行を続けた。当然、カメラを回すことも忘れない。
30分程して、展望台から出た2人をそのまま追う探偵達。次は1階のパスタ屋へ入る夫(旦那)と不倫相手。年の頃なら40歳前ぐらいのお世辞にもセンスが良いとは言えない洋服を着た女性。夫(旦那)は相変わらず黒ぶちメガネの端が少しズレている。パスタ屋はガラス張りで、両名の食事シーンは色々な角度から撮れた。
一通り撮った後、探偵達は女性調査員を返して2名で追う事とし、女性調査員が探偵2人とサンシャインシティ―ビルの玄関口で待つ、調査車両運転班の探偵にファミリーマートで買った簡単な食事とコーヒーを手渡してから、事務所へと戻って行った。
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